最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで
21.GLIM基準
前田 圭介
1
1愛知医科大学栄養治療支援センター
キーワード:
低栄養
,
嚥下調整食
,
筋量評価
Keyword:
低栄養
,
嚥下調整食
,
筋量評価
pp.188-193
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035020188
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背景と目的
低栄養は摂食嚥下障害者の最も配慮すべき課題の1つである(図1) 1).摂食嚥下障害者は食事摂取量が少ない可能性があることに加え,嚥下調整食は加水したうえで調理することから栄養密度が低い.栄養価の低い食事を少量しか食べていないと考えると,摂食嚥下障害者が容易に低栄養になり得ることは想像しやすい.一方で,低栄養者は摂食嚥下障害になる可能性もある.低栄養の多くは筋量減少を伴う.全身の筋量減少が舌筋量減少 2)や舌圧低下 3)と密接に関連していることは既に周知の事実である.サルコペニアの嚥下障害としてわが国から提唱された摂食嚥下障害の新しい病因は,低栄養患者に併存している全身の筋量減少が嚥下関連筋にも生じていて,摂食嚥下運動時のパフォーマンスを落としているという状況を説明できるものである.このような観点から,低栄養と摂食嚥下障害は共依存関係にあるともいえる.低栄養の摂食嚥下障害者は低栄養・サルコペニアへの介入も求められ得る.また,その逆もしかりであり,低栄養・サルコペニアの患者へは嚥下障害予防の必要性,嚥下スクリーニングを体系立てて実施する必要性がある.

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