巻頭カラー デジタルフロンティア:次世代技術の展望
8.アシスティブ・テクノロジーの最新動向と普及への課題
髙尾 洋之
1
1東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究部
キーワード:
アシスティブ・テクノロジー
,
アクセシビリティ
,
障害福祉
,
合理的配慮
Keyword:
アシスティブ・テクノロジー
,
アクセシビリティ
,
障害福祉
,
合理的配慮
pp.2-7
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035010002
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アシスティブ・テクノロジーの概要
アシスティブ・テクノロジー(AT)とは,主に障害者を対象に,日常生活上の困難を軽減する目的で開発・使用される技術,およびそれを実装した機器を指す.わが国においては,2002年の新「情報教育に関する手引」において,「障害による物理的な操作上の不利や,障壁(バリア)を,機器を工夫することによって支援しようという考え方が,アクセシビリティあるいはアシスティブ・テクノロジーである」と初めて定義された 1).以降,特別支援教育や障害者政策に関連する公文書や指針でこれらの用語が用いられ 2-5),研究が進められてきた.当初の支援技術は,スクリーンリーダーや音声出力会話補助装置(VOCA),あるいは携帯型ゲーム機やPC端末を活用するものが主であり,その多くは視覚,聴覚,発話といった単一の機能を個別の機器で補うものであった.

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