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特集 高次脳機能障害者を地域で支える
福祉における支援の実際
Actual welfare services for people with disabilities
永吉 美砂子
1
,
下濵 和義
2
Misako Nagayoshi
1
,
Kazuyoshi Shimohama
2
1医療法人泯江堂三野原病院
2福岡県障がい者リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation, Minohara Hospital
2Fukuoka Pretectural Rehabilitation Center
キーワード:
障害福祉
,
社会資源
,
障害者支援
Keyword:
障害福祉
,
社会資源
,
障害者支援
pp.917-925
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203208
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一般的に,疾病や外傷などで急性期の救命救急治療や急性期のリハビリテーション治療が行われたあと,回復期のリハビリテーション治療が開始される(難病や障害児など一部を除く).時間経過とともに,患者の心身機能や活動の状態も変化していくため,リハビリテーション治療においても,患者の状態に合わせて再評価を繰り返し,都度に合わせて目標の設定を変更していく.生活期リハビリテーション治療においては,改善した身体機能や活動の改善,障害の認識を進めていく段階となる.この時期は,家庭や社会活動へのアプローチに対する支援の割合が多くなる(図1).そして,患者・家族の希望する最終ゴールが,家庭復帰,就労,就学のいずれかによって,選択する社会資源も異なってくる(図21),表12)).
生活期リハビリテーション治療の時期は,医療保険のリハビリテーション診療や介護保険サービスの利用が可能である.一方,40歳未満の若年障害者や介護保険2号被保険者(40歳から65歳未満)で,社会参加や就労,就学をめざしている場合は,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」〔以下,障害者総合支援法(2013年施行)〕に基づく障害福祉サービスや,「障害者雇用促進法」を利用した職業リハビリテーションなどを利用して,リハビリテーションを継続しゴールを達成することも可能である.
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