最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで
14.Modified Barium Swallow Impairment Profile(MBSImP)
粟飯原 けい子
1
1藤田医科大学保健衛生学部リハビリテーション学科
キーワード:
PAS
,
VF
,
VE
,
誤嚥
,
喉頭侵入
Keyword:
PAS
,
VF
,
VE
,
誤嚥
,
喉頭侵入
pp.835-839
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034080835
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MBSImPとは
Modified Barium Swallow Impairment Profile(MBSImP)は, Modified Barium Swallow(嚥下造影検査)の結果を標準化された方法で評価・記録するためのツールである 1).診断および治療のために誤嚥や残留の有無だけでなく,その要因を理解し必要な治療を検討するのに役立つ.また摂食嚥下リハビリテーションの効果判定にも使用できる.米国のDr. Bonnie Martin-Harrisらによって開発され,評価者内および評価者間信頼性や再現性が高いことから現在は世界中で使用されている.
嚥下動態を口腔・咽頭・食道の3つのPhaseに分け,計17の要素を3〜5段階で評価する.一貫した評価を行うためのスコアリングも詳細に定義されている.使用にあたっては,オンラインの教育ツール(図)を用いてスコアリングを学び,信頼性テストに合格,認定証を得る必要がある.受講者の多くは20〜25時間で受講および信頼性テストに合格できるとされている.しかし嚥下造影画像を見慣れている臨床家や研究者では比較的容易に習熟できると思われる.現在のところ, 英語での教育ツールが提供されており,受講料は個人申し込みで$625,3人同時申し込みで$500/人である.詳細はhttps://www.northernspeech.com/mbsimp/を参照.

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