特集 周産期の画像診断 第3版
母体・胎児編 Ⅰ.超音波診断 E.胎児well-beingの評価
biophysical profile
齋藤 昌利
1
SAITO Masatoshi
1
1東北大学大学院医学系研究科産科学・胎児病態学分野/周産期医学分野/婦人科学分野
キーワード:
胎児well-being
,
biophysical profile
,
modified biophysical profile
Keyword:
胎児well-being
,
biophysical profile
,
modified biophysical profile
pp.160-163
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001835
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はじめに
一般的な急患室であれば,患者の状態を把握するために血圧,心拍数,酸素飽和度などを非侵襲的に測定することができる。また,軽微な侵襲である動脈採血,静脈採血によってさらに多くの情報を得ることができる。さらには,造影剤を用いたCT撮影やMRI撮影も強力な診断ツールになる。しかしながら,その対象がひとたび胎児となると,前述したほとんどの検査を行うことができない。さらに,それらの検査を繰り返して再現性を確認・評価したり,経時的な変化をフォローすることもできない。その制限のなかで胎児のwell-beingを判断するとき,「非侵襲的」で「何度も繰り返し」行うことができ,かつ「評価能が高い」診断・判断ツールが必要であることはいうまでもない。
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