リハビリテーション科医師に必要な診察,評価手技
15.がんリハビリテーション診療に関する評価法
篠田 裕介
1
1埼玉医科大学病院リハビリテーション科
キーワード:
がん
,
ADL
,
骨転移
,
病的骨折
,
脊髄圧迫
Keyword:
がん
,
ADL
,
骨転移
,
病的骨折
,
脊髄圧迫
pp.528-535
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034050528
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
がんの疫学
2020年に新たにがんと診断された患者は94万5千人, 2023年にがんで死亡した患者は38万2千人であるが,高齢化が進む2040年には罹患数が120万人程度になると予想されている.がんの生涯罹患率は,男性62.1%,女性48.9%と非常に高い.一方,1993~1996年にがんと診断された患者の5年生存率は男性48.9%,女性59.0%であったが, 2009~2011年に診断された患者では男性62.0%,女性66.9%と改善しており,根治が難しい患者であっても長期に生存可能となった.改正がん対策基本法でも,がん患者や家族の生活の質の維持・向上が目標に定められており,その実現のためにはリハビリテーション治療が必須であるといってよい.

Copyright© 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.