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教育講座
がんのリハビリテーション医療—過去から未来へ
Cancer Rehabilitation : From the Past to the Future
辻 哲也
1
Tetsuya Tsuji
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
キーワード:
悪性腫瘍
,
がん
,
悪液質
,
骨転移
,
緩和医療
,
サポーティブケア
Keyword:
悪性腫瘍
,
がん
,
悪液質
,
骨転移
,
緩和医療
,
サポーティブケア
pp.145-151
発行日 2023年2月18日
Published Date 2023/2/18
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- 参考文献 Reference
はじめに
男性,女性ともにおおよそ2人に1人が一生のうちにがんと診断され,男性ではおおよそ4人に1人,女性では6人に1人ががんで死亡する1).早期診断・早期治療など医療技術の進歩もあり,がんの死亡率は年々減少傾向である.地域がん登録における全がん(2009〜2011年診断例)の5年相対生存率は64.1%に達しており1),がんは不治の病から慢性疾患に様相を変えつつある.がん医療の進歩とともに,障害の軽減,運動機能や生活機能の低下予防・改善,健康寿命延伸を目的としてリハビリテーション診療の必要性はさらに増していくであろう.
本稿では,これまでのがんのリハビリテーション診療の取り組みを振り返りつつ,これからのあり方について解説する.
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