Japanese
English
臨床経験
難治性てんかん例の脳梁離断症候群に対するリハビリテーション
Rehabilitation for Disconnection Syndrome of Corpus Callosum in Patient with Intractable Epilepsy
中野 直樹
1
,
布川 知史
1
,
東本 有司
2
,
髙橋 淳
1
Naoki Nakano
1
,
Norihito Fukawa
1
,
Yuji Higashimoto
2
,
Jun Takahashi
1
1近畿大学医学部脳神経外科
2近畿大学医学部リハビリテーション医学
キーワード:
脳梁離断術
,
難治性てんかん
,
リハビリテーション
Keyword:
脳梁離断術
,
難治性てんかん
,
リハビリテーション
pp.94-99
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034010094
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はじめに
脳梁離断症候群は左右の脳を結びつけている神経線維群が分布している脳梁が損傷されることによって生じる症候群である 1).その症状の中には,急性期にみられる意識障害と亜急性期から慢性期にみられる巧緻運動障害や高次脳機能障害がある 2-4).原因としては,脳卒中や頭部外傷,脳炎,多発性硬化症等がある 5, 6).一方,難治性てんかんに対する外科治療の1つである脳梁離断術後に生じることもある 7, 8).大半例が脳梁離断症候群の急性期を経て回復するが,この期間の詳細な経過はよく知られていない.また,手術介入により脳梁離断症候群の出現の前後を観察することが可能であったため,脳梁離断症候群の効率的なリハビリテーションを考えるうえで有益であり,当院で経験した2例を報告する.
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