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症例報告
難治性てんかんに対する臭化ナトリウム投与により生じた臭素疹
Bromoderma due to sodium bromide treatment against refractory epilepsy
保科 大地
1
,
清水 聡子
1
,
安居 千賀子
1
,
土屋 喜久夫
1
Daichi HOSHINA
1
,
Satoko SHIMIZU
1
,
Chikako YASUI
1
,
Kikuo TSUCHIYA
1
1市立札幌病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sapporo City General Hospital, Sapporo, Japan
キーワード:
臭素疹
,
臭化物イオン
,
臭化物濃度
,
難治性てんかん
Keyword:
臭素疹
,
臭化物イオン
,
臭化物濃度
,
難治性てんかん
pp.147-149
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101880
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要約 23歳,女性.症候性てんかんで治療中であった.コントロール不良につき,臭化ナトリウム内服が追加された.開始2週後より顔面,頭部,下肢に径2cm大までの紅色丘疹・結節が散在性に出現し,下肢では膿疱も混在していた.細菌・真菌培養は陰性であった.病理組織学的には,表皮肥厚と真皮に稠密な好中球の浸潤を認めた.血中臭化物濃度を測定したところ,中毒域に達しており,臭素疹と診断した.臭化ナトリウム内服中止4週後には色素沈着を残すのみとなった.
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