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特集 AWGC2023基準の悪液質とリハビリテーション医療
骨格筋の質の評価
Evaluation of Muscle Quality
山田 実
1
Minoru Yamada
1
1筑波大学人間系
キーワード:
骨格筋の質
,
サルコペニア
,
ダイナペニア
,
転倒
,
高齢者
Keyword:
骨格筋の質
,
サルコペニア
,
ダイナペニア
,
転倒
,
高齢者
pp.1388-1393
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033141388
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内容のポイント Q&A
Q1 サルコペニアの判定に骨格筋の質は必要か?
現時点では,サルコペニアの判定に必ずしも骨格筋の質の評価は必要ではない.ただし,近年,骨格筋の質の重要性は多方面で報告されており,今後,何らかの形で評価が求められるようになる可能性がある.
Q2 骨格筋の質が低下するとどうなるか?
他の骨格筋指標である筋力や骨格筋量と同様に,骨格筋の質の低下により転倒,骨折,入院,要介護,死亡等の各種有害健康転帰に及ぼす影響が確認されている.
Q3 骨格筋の質の評価方法は?
現時点では,骨格筋の質の評価にはいわゆるゴールドスタンダードとされるような標準的な方法はない.その中で,骨格筋の質には大きく形態学的筋質と神経筋性筋質(≒機能的筋質)という指標が存在する.
Q4 骨格筋の質に対する介入は?
近年,運動療法による骨格筋の質の改善効果がシステマティックレビューでも報告がなされるようになってきた.特に,レジスタンス運動の有用性が示されており,この傾向は筋力や骨格筋量をアウトカム指標とした場合と同様である.
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