Japanese
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特集 内視鏡的乳頭切除術まるわかり
[各論]
《Column》セカンドルックは必要か?
Is a second-look endoscopy needed after endoscopic papillectomy?
岡野 直樹
1
,
五十嵐 良典
1
,
岩﨑 将
1
,
宅間 健介
1
,
伊藤 謙
1
Naoki OKANO
1
,
Yoshinori IGARASHI
1
,
Susumu IWASAKI
1
,
Kensuke TAKUMA
1
,
Ken ITO
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
十二指腸乳頭部腫瘍
,
内視鏡的乳頭切除術
,
セカンドルック内視鏡
Keyword:
十二指腸乳頭部腫瘍
,
内視鏡的乳頭切除術
,
セカンドルック内視鏡
pp.83-86
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000015
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はじめに
近年,十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy:EP)が広く行われるようになってきている。EPのおもな偶発症として,出血,膵炎,胆管炎,穿孔などがある1)。十二指腸乳頭部は胆管・膵管の開口部に存在するという解剖学的特性から止血処置が困難となる可能性があり,その予防と早期の対処が大切である。消化性潰瘍に対するセカンドルック内視鏡についてはその有用性が認められている2)一方で,胃ESD後に対しては有用性がないとする報告もある3)。本邦ではEP後のセカンドルック内視鏡に関しては,現時点での明確なコンセンサスはない。
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