特集 国際学会におけるオーラルプレゼンテーション—そのヒントと経験
—Column—EAFONSの代表になって
池田 真理
1,2,3
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻家族看護学分野
2公益社団法人日本看護科学学会国際活動推進委員会
3EAFONS Executive Committee
3EAFONS Executive Committee
pp.431
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201918
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EAFONS(East Asian Forum Of Nursing Scholars)とは,看護系大学の博士課程の大学院生および修了生,大学院教育に携わる教育・研究者を対象とする国際研究フォーラムです。1997年に,香港理工大学看護学部のIda Martinson教授らによって設立されました。設立以来,毎年開催されてきた学術フォーラムは,研究の最新の潮流を中心とする重要なセミナー,各国からの多様な演題発表などを通じてお互いの学術的交流を図るために,これまでに香港,日本,フィリピン,シンガポール,韓国,台湾,タイで開催されています。この7か国は,EAFONS設立当時から大学院の博士課程教育を実施していたことから,理事会を構成する国々となっています。
日本はこの7か国の中で,現在では突出した博士課程数を誇っています。毎年のEAFONSフォーラムへの参加数も,開催国の次に多いのが日本です。毎年参加していて思うのは,プログラムがまさに看護学博士課程の大学院生を支援するために非常に意義の大きい内容になっており,ワークショップや双方向のラウンドテーブルなど,学習をより促進する参加型のセッションが多いということです。本年2021年4月15〜16日に開催されたフィリピン大学主催のEAFONSは,コロナ禍のためにオンライン開催となりましたが,こうしたコンセプトを踏襲し,Whovaという,学会をヴァーチャルな形で運営するためのアプリケーションを使用しながら,参加者がWhovaのプラットフォーム上でさまざまなテーマの演題に参加し,相互に交流を図れるよう随所で工夫がほどこされていました。
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