"こんなときどうする?" リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決! 令和版
5. リハビリテーション医療における業務効率化
宮坂 裕之
1
,
大高 洋平
1,2
1藤田医科大学七栗記念病院
2藤田医科大学医学部リハビリテーション医学講座
キーワード:
効率化
,
標準化
,
IT技術
Keyword:
効率化
,
標準化
,
IT技術
pp.1196-1200
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033121196
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業務効率化の目的と必要性
医療における業務効率化の目的は,医療スタッフの業務負担を軽減し,医療・ケアの質を向上させることである.一方,業務効率化を優先すると,本来必要な業務まで効率化されてしまい,医療安全や患者満足度が低下する可能性があるため,双方のバランスが重要である.
厚生労働省は,「地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的な方針(総合確保方針)」 の中で,①サービス提供人材の確保と働き方改革,②限りある資源の効率的かつ効果的な活用,③デジタル化・データヘルスの推進,を基本的な考え方として挙げており,安心・安全な医療サービスを確保しつつ,医療スタッフの負担軽減を図るためにICTやロボット(先進技術)の活用を推進している 1).さらに,医療業界は,担い手不足による医療スタッフの高齢化も課題となっており,需給バランスの不均衡への対応,質を担保しつつ,持続的で公平な医療を保障するためには,業務効率化に取り組む必要がある.
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