Japanese
English
研究
脳卒中片麻痺患者の上衣着脱動作の効率性向上を目的とした縄抜け訓練の効果
Effects on escaping training for efficient dressing in stroke with hemiplegia
松野 豊
1
,
杉谷 一輝
2
,
村田 弓
3
,
田平 隆行
4
,
山本 伸一
5
Yutaka Matsuno
1
,
Kazuki Sugitani
2
,
Yumi Murata
3
,
Takayuki Tabira
4
,
Shinichi Yamamoto
5
1高木病院
2柳川リハビリテーション病院
3独立行政法人産業技術総合研究所
4西九州大学リハビリテーション学部
5山梨リハビリテーション病院
キーワード:
更衣動作
,
効果研究
,
効率化
Keyword:
更衣動作
,
効果研究
,
効率化
pp.981-987
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100631
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Abstract:縄抜け訓練を行った群20名と肩甲帯関節可動域訓練(ROM訓練)を行った群20名のTシャツ着脱時の効率性,上部体幹の運動性とバランス機能について比較する多施設間での無作為化単盲検試験を実施し,効果について検証した.対象条件は,研究に参加した20施設でリハ訓練を実施している脳卒中片麻痺患者,FIM更衣(上着):5点以上,上肢・手指Br-stage:Ⅴ以下,更衣動作に高次脳機能障害の影響がない者とした.研究内容は,縄抜け訓練またはROM訓練を行い,その前後で半袖Tシャツの着・脱衣時間と衣服の握り離しの回数,両側肩屈曲ROM,Functional Reaching Testを計測した.両群内の介入前後の計測値と群間の介入前後の計測値の差について比較した.Tシャツ着脱の効率性に改善を認めたのは,縄抜け訓練群のみであり,訓練の効果が経験年数に影響されなかった.このことから,更衣動作の効率性向上を目指す場合,縄抜け訓練を取り入れることが望まれる.
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