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内容のポイント Q&A
Q1 平時における活動は?
2016年に静岡県JRATが発足した.筆者を代表として,東部,中部,西部地区の代表医師と3療法士会の3会長が副代表,静岡県リハビリテーション専門団体協議会の災害対策委員会のメンバーで構成されている.月に1回の定例会議を含め,人材育成のための地域研修や全国研修,市民講座や広報等による地域住民への啓発活動を行っている.
Q2 派遣に向けての準備は?
静岡県からの派遣準備は非常に円滑に行えた.熱海土石流災害時の経験が大きな要因と考えられる.自県が被災しJRAT活動開始に非常に難渋し3週間を要した.発災時の情報収集,被災地域圏域の病院の状況確認と県内病院長への派遣依頼や療法士の募集も同時並行で開始した.県行政と医師会とは,常日頃から顔の見える関係づくりを心掛けJRATの周知や担当部署の決定,早期に協定を締結することが重要である.
Q3 避難所における活動は?
静岡県からは12隊(42名)を派遣した.内訳は医師9名,理学療法士20名,作業療法士7名,言語聴覚士6名で,派遣は16病院となっている.活動内容は,①市町の調整会議に参加,②避難所アセスメント/個別アセスメント(身体機能トリアージ),③環境調整/個別・集団介入,④体操指導,⑤情報共有・申し送り等が挙げられる.
Q4 今後自県で発災した場合の課題は?
平時からの準備として,人材育成と組織づくりである.年々災害研修を受講する人数は増えているが,まだまだ多くの人材を必要としている.東西に広い静岡県を東部,中部,西部の3ブロックに分けて,支援と受援体制を整えている.しかし,想像を絶する全県被害となった際には,隣県のJRATとの支援受援体制をより強固にする必要を感じている.
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