Japanese
English
臨床研究 Clinical Research
ダウン症児におけるシャフリング移動と粗大運動発達
Gross motor development of Down syndrome children with bottom shuffling
福田 亜紀
1
,
多喜 祥子
2
,
西村 淑子
3
Aki Fukuda
1
,
Sachiko Taki
2
,
Toshiko Nishimura
3
1鈴鹿回生病院 リハビリテーション科
2国立病院機構三重病院 整形外科
3三重県立子ども心身発達医療センター 整形外科
キーワード:
ダウン症
,
シャフリング
,
粗大運動発達
,
精神発達
Keyword:
ダウン症
,
シャフリング
,
粗大運動発達
,
精神発達
pp.494-497
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033050494
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目的 本研究では,ダウン症児におけるシャフリング移動(以下,シャフリング)の合併頻度,発症要因およびシャフリングの有無が粗大運動発達に与える影響について検討した. 対象と方法 対象はダウン症児150例(男児83例,女児67例)であり,発達指数,粗大運動発達の獲得月齢(頸定,寝返り,一人座り,つかまり立ち,つたい歩き,独歩)およびシャフリングの有無を調査した. 結果 ダウン症児の16%にシャフリングを認め,発達指数はシャフリングなし群が平均45.8,シャフリングあり群が平均36.8であり,シャフリングあり群で有意に低かった.シャフリングあり群の粗大運動発達の獲得月齢は,シャフリングなし群に比べ有意な遅れを認めた. 考察 ダウン症児におけるシャフリングは,精神発達の遅れとともに粗大運動発達の阻害因子と考えられる.シャフリングのあるダウン症児に対しては,運動発達および精神発達の両面への介入が必要である.
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