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内容のポイント Q&A
Q1どのようなメンバーでチームを構成するべきか?
包括的なリハビリテーション治療を提供するために,チームにはリハビリテーション科医,集中治療医,各診療科の担当医が含まれ,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士が参加する.また,管理栄養士が栄養管理のアドバイスとサポートを担当する.医師とリハビリテーション専門職が連携して治療計画を立案し,その都度経過の確認,チーム全体の調整を行う.
Q2どのようなことをチーム内で検討すべきか?
チーム内で定期的なミーティングを行い,患者の状態や治療目標の確認と共有を行う.これにより各スタッフの役割の明確化,スタッフ間のコミュニケーションの促進,患者と家族から得られた情報の共有ができる.また,座位訓練,立位訓練,歩行訓練その他の具体的なリハビリテーション治療内容を明確にする.
Q3看護師による対応とセラピストの介入の線引きは?
看護師は日常的なケアとモニタリングにとどまらず,社会復帰を見据えて療法士との連携を強化し患者への重力負荷を中心にリハビリテーション治療にも参加する.また看護師が把握しているリハビリテーション治療の時間以外での患者の様子や心理的状況,1日のスケジュール等の情報を療法士と共有する.これにより,療法士がより一層患者の個別のニーズに応じた適切なサポートやアプローチを行える.
Q4どのぐらいの頻度で,どのぐらいの時間をかけて行うべきか?
痰が多い状態や,抜管前後等,特にリハビリテーション治療を集中的に提供したほうがよい場合があるため,患者の具体的な状態を考慮してスケジュールを調整する.1回当たりを短時間として頻回に行う場合,よい成果が得られる可能性はあるが,訓練の準備に労力を要することになる.一方,1回当たりを長時間として少ない頻度で行う場合,準備の労力が軽減する利点はあるが,長時間の負荷に耐えられるかが問題となる.長時間の訓練が可能であれば,長時間のリハビリテーション治療を実施すべきである.
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