6．都道府県支援センターにおける地域リハビリテーション 兵庫県

兵庫県の概要

兵庫県は，北は日本海に，南は瀬戸内海から淡路島を介して太平洋に面しており，歴史や風土，人口構成，産業構造の違い等から，摂津（神戸・阪神），播磨，但馬，丹波，淡路の個性豊かな5つの国（五国）で構成され，今に息づく五国の個性は兵庫県の強みであり，歴史的にこれら多彩で多様な地域がかかわり合い，補完し合って発展してきた県といえる．大都市から農山村や離島，雪国から南国までの多様な気候と風土が，スキーや海水浴，温泉等，多くの観光資源を提供し，「日本の縮図」ともいわれている．これまで各地域が連携し合い，共発展してきた県であるが，高齢者人口の増加，人口動態の変化は地域で異なるため，県全体だけでなく地域ごとの課題の抽出と情報共有による対策・施策が必要となってきた．さまざまなモデル事業への参加により，地域課題から見えた対応策が実施され，目に見える効果を発揮する地域や市町もある一方，条件の違いによりわがことにはそのまま応用できない苦しさもある．地域リハビリテーション（以下，リハ）支援体制はそのような県の環境を俯瞰して構築されたものである．