特集 結核対策新時代―結核予防法のリビジョン
結核対策における都道府県の役割―都道府県結核予防計画
藤岡 正信
1
1愛知県健康福祉部
pp.184-186
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100040
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1951(昭和26)年以来,半世紀ぶりとなる結核予防法の大改正が行われた.これまでにも適宜改正が行われてきたが,今回の改正ではわが国を結核先進国へと進め,ひいてはわが国から結核の撲滅を目指す対策を行うこととしている.その内容は,現在の世界基準の結核対策への変更に留まらず,全国一律の基本的な対策に加え,地域の実情を重視した対策への転換を図るものである.
その1つとして国の結核予防の基本指針を受けて,都道府県(以下,県と略)は地域の結核の現状やその要因を明らかにし,改善策が求められることになる.具体的には,県単位の結核予防計画の策定が義務付けられ,今年度中の策定が原則となっている.筆者は県行政を担当する立場から,愛知県をモデルとして,本稿にてこの計画のあるべき姿を考えてみたい.
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