リハビリテーション科医師に必要な診察,評価手技
1.可動域, 筋力, 痙縮, 麻痺の評価法
立花 佳枝
1
1横浜市立大学附属病院リハビリテーション科
キーワード:
関節可動域
,
徒手筋力検査
,
痙縮
,
片麻痺
Keyword:
関節可動域
,
徒手筋力検査
,
痙縮
,
片麻痺
pp.252-256
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033030252
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関節可動域の評価Range of motion(ROM)について
(1)検査手法の解説
関節可動域測定は機能障害の重症度判定,治療効果判定,装具作成における情報となる他,障害者手帳の障害判定等にも用いられる運動機能障害の基本的な評価方法である.
「関節可動域表示ならびに測定法」では,その部位の運動方向ごとに基本軸,移動軸,測定肢位および注意点が示されており,記載された測定法に従って関節運動ごとに基本軸・移動軸間の角度を測定する 1).
わが国では1974年に日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会によって「関節可動域表示ならびに測定法」が制定された.その後1995年2月に改訂された測定法が長年用いられてきたが,海外との足関節・足部・足趾の評価における相違点等が指摘され,2022年4月に以下の項目が新たに改訂となった 1).それ以前に出版された資料では以下の項目が異なっているため注意が必要である.
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