2. 千葉県

●はじめに

脳卒中患者に対する自動車運転機能評価は近年の高齢者の増加に伴う影響もあり，徐々に増加している．千葉県でも従来は診断書記載に対応できる医療機関が少なかったが，患者からのニーズの増加，ドライビングシミュレータを導入する医療機関の増加等により，診断書記載に対応できる医療機関が増えている．筆者らの施設は千葉県高次脳機能障害支援センターに指定されていることから，かなり以前から自動車運転機能評価を行ってきた．しかし紹介件数の増加に伴い，筆者らの施設のみでは対応が難しくなり，他の施設と相談したうえで一定の基準を作成し 1），自施設で対応できないケースに限り，紹介いただくシステムとした．また自動車運転機能評価に関する千葉県内での意見交換と診断書の内容に関する公安委員会への相談等を目的に連携会議を立ち上げた．ここではこれらの経過と診断書に関する内容について述べる．