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「エネルギー源」から「機能性栄養素」へ:MCTが拓く臨床栄養の新たな地平
-NST臨床研究が明らかにした認知・筋機能へのインパクトと実践的アプローチ
吉村 芳弘
1
,
嶋津 さゆり
1
,
米田 巧基
1
,
松本 彩加
1
Yoshihiro Yoshimura
1
,
Sayuri Shimazu
1
,
Kouki Yoneda
1
,
Ayaka Matsumoto
1
1熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター
キーワード:
中鎖脂肪酸(MCT)
,
レジスタンス運動
,
機能性栄養素
,
臨床研究
Keyword:
中鎖脂肪酸(MCT)
,
レジスタンス運動
,
機能性栄養素
,
臨床研究
pp.116-120
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148010116
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本稿は,中鎖脂肪酸(MCT)がさまざまな病態において,従来の「エネルギー源」という役割を超え,脳機能と筋機能に直接的に働きかける「機能性栄養素」としての新たな可能性をもつことを提唱するものである.われわれの最新の臨床研究に基づき,MCT由来のケトン体が脳の代替エネルギーとして認知機能を改善させる可能性や,MCTとレジスタンス運動の併用がたんぱく質摂取量とは独立して筋機能と日常生活動作(ADL)を向上させることを明らかにした.これらの知見を基に,食欲不振や治療効果の停滞といった臨床現場の課題に対するMCTの実践的な活用戦略を提示し,臨床栄養の新たなフロンティアを展望するものである.

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