書評
当事者の言葉が拓く在宅医療の新たな地平
坂下 玲子
1,2
1兵庫県立大学看護学部
2兵庫県立大学臨床看護研究支援センター
pp.149
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201617
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秋を迎える蝉はいない。すべての生き物には寿命がある。
科学によって感染症や疾患を克服してきた私たちは,命には終わりがあるという事実から目を逸らしてきたのかもしれない。限られた生を突き付けられたとき,いまを生きることの重みにたじろぎ,押しつぶされそうになる。終焉に向け機能が落ちていく身体をもって,限られた時間をどう生きればよいのか。そのヒントが,この本には詰まっている。
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