スポット
男性糖尿病患者の喫煙状況別の死亡年齢からみえる療養指導の対策
-20年間の当院カルテより
日比野 智香子
1
,
菅原 和枝
1
,
田村 太志
1
Chikako Hibino
1
,
Kazue Sugawara
1
,
Hiroshi Tamura
1
1医療法人アンビシャス 坂の上野田村太志クリニック
pp.14-16
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148010014
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はじめに
厚生労働省が公表した令和5年(2023年)の「国民健康・栄養調査」によると,「糖尿病が強く疑われる」男性の割合は,50歳代以降で11.1%,70歳代では26.2%である.また,「現在習慣的に喫煙している男性」は25.6%であり,岩手県における2001~2022年の男性の喫煙率は49.8%から30.2%へと推移している1,2).
喫煙は交感神経の刺激による血糖上昇や体内のインスリンの働きを妨げる3)ことで,2型糖尿病の発症リスクを1.4倍高める4)だけでなく,治療にも悪影響を及ぼす.さらに,脳梗塞や心筋梗塞,糖尿病性腎症などの合併症の進行を促し,死亡リスクを上昇させることが報告されている4).
本稿では,2004年11月の開院以来,20年間にわたる当院の登録患者を対象に,喫煙の有無と糖尿病の有無が生命予後にどのような影響を及ぼすかを検討する.加えて,外来栄養食事指導および生活習慣病に関する療養指導計画における対策について検討した.

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