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本企画では,現役の世代だけでなく,学部生,大学院生,さらにそれより若い世代に研究に興味をもってもらうことを目的に,国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の松本麻衣先生にお話を伺います.ロシアの著名な生化学者アレクサンドル・オパーリンは来日した際に積極的に研究者と対談や座談会を行い,その場で新しいトピックスを生んでいたことが対談の言葉ににじんでいます(オパーリン,著,江上不二夫,編.生命の起原と生化学:岩波書店;1956).私自身も対談をしながらアイデアを創造することはとても大事だと思っています.
私が執筆している本誌の連載「臨床栄養をめぐるアルファベットストーリー」の「第6回F’s Story~フレミングの涙―Fleming’s Tears」(本誌147巻6号参照)では,化学・電磁気・光学の3つの分野で多くの功績を上げ,また少年少女向けに王立研究所にて「クリスマス・レクチャー」と呼ばれる科学講座を開催したマイケル・ファラデーを取り上げました.ファラデーの有名な著作『ロウソクの科学』は,1860年のクリスマス・レクチャーにて連続講演した内容からできたものです.このクリスマス・レクチャーの第1回の開催年が1825年で,ちょうど現在から約200年前にあたり,日本でもこのような子どもたちの学びの場が求められると感じたことが,本企画実現のきっかけです.なお,2024年のクリスマス・レクチャーは「味覚からお尻まで」という題材で,大人にとっても面白い内容ですので,ぜひご覧になってください(https://www.rigb.org/christmas-lectures/watch-2024-christmas-lectures).
まず,国民健康・栄養調査における栄養摂取状況調査手法などをご研究されてきた松本先生に,研究のテーマの探し方や,結果のまとめ方,研究方法の考え方といったトピックについてレクチャーをいただき,後半でレクチャーの内容に関する対談を行って学びを深めます.本企画がクリスマス・レクチャーのように,今後の栄養の未来を担う世代たちにとって有意義な機会となれば幸いです.(雨海)

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