がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part8 がん患者への栄養指導】がん患者への栄養指導の効果とポイント
松岡 美緒
1
,
飯島 正平
2
Mio Matsuoka
1
,
Shohei Iijima
2
1大阪国際がんセンター栄養管理部門
2大阪国際がんセンター栄養腫瘍科
pp.861-865
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060861
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Key Point
がんやその治療に関連した栄養食事指導は,保険適応である.ただし,指導内容の個別性はかなり高く,非定型的である.
栄養食事指導は,病状や治療内容も含めて総合的に評価し,栄養状態をよくすることをめざす.体重や血液検査値はよい指標だが,栄養状態以外で影響も受けるうえ,見かけだけの変動もあり,数字にこだわってはいけない.
栄養食事指導は,患者背景を意識し,病状安定時だけでなく,想定される病状の変動にも対応可能な実行性の高い内容を提案すべきである.患者が自分で導き出すことができ,長期に実践できる対応をめざす!

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