がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part8 がん患者への栄養指導】各種がん患者に対する栄養指導と今後の課題 肝癌
関根 里恵
1
Rie Sekine
1
1東京大学医学部附属病院病態栄養治療部
pp.887-891
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060887
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Key Point
近年,非ウイルス性肝疾患であるアルコール性肝疾患,非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)などからの肝癌が増加している.
肝癌発生の前がん状態の段階から栄養療法,薬物療法を行いQOLを改善し,最終的には肝癌リスクを予防することが今後の課題である.
肝硬変患者は,年齢によらず筋肉量が減少しやすい.肝硬変患者のサルコペニアは病態,予後に影響するので,栄養アセスメントの段階で評価することが推奨されている.

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