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特集 がん患者への栄養療法と栄養指導
摂食嚥下障害を呈したがん患者への栄養療法と栄養指導
-――食形態を制限しない栄養指導のススメ
Nutritional therapy and guidance for cancer patients with dysphagia
――Recommendations for nutritional intake without restricting food textures
小島 一宏
1
Kazuhiro KOJIMA
1
1慶應義塾大学病院リハビリテーション科
キーワード:
摂食嚥下障害
,
食形態
,
栄養指導
,
工夫
Keyword:
摂食嚥下障害
,
食形態
,
栄養指導
,
工夫
pp.702-707
発行日 2026年2月14日
Published Date 2026/2/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296070702
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摂食嚥下障害を呈するがん患者は,高齢,独居,悪液質などによる食欲不振,介護者も高齢といったケースが多く,摂食嚥下障害により三度の食事に支障をきたし患者や介護者の負担が大きい.わが国では「日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021」という嚥下機能に配慮した食形態の基準が汎用されているが,この基準に照らし合わせて摂取できる食物を制限した指導が行われることがある.摂取可能な食物を制限すると,在宅では食べられるものがない,何を食べているかわからないという理由で喫食量が減少するなど,指導内容が遵守されないといった状況が生じうる.そこで,基準に当てはめた食事を一から準備するのではなく,家族と同じ食事にひと手間加えることで食べやすくする栄養指導の工夫を紹介する.準備の負担を軽減し,患者自身も何を食べているかわかることで食欲増進につなげ,経口で不足する栄養は分食等の工夫で補うことで栄養充足を図る.栄養を充足させたうえで運動を行うことで治療に必要な体力やPSの改善につながり,よりよいサバイバーシップ実現に貢献できる.

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