がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え，拓く
【Part4 がんの代謝栄養治療】がん悪液質に対する薬物療法
奥川 喜永
1,2
,
北嶋 貴仁
1,2
,
川村 幹雄
2
,
大北 喜基
2
,
大井 正貴
2
,
問山 裕二
2
Yoshinaga Okugawa
1,2
,
Takahito Kitajima
1,2
,
Mikio Kawamura
2
,
Yoshiki Okita
2
,
Masaki Ohi
2
,
Yuji Toiyama
2
1三重大学医学部附属病院ゲノム医療部
2三重大学大学院医学系研究科消化管・小児外科学講座
pp.763-767
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060763
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Key Point
がん悪液質に対する薬物療法として，アナモレリンの有効性が確認され，わが国でも保険承認されている．
新たながん悪液質の治療標的としてGDF-15が注目を集めており，その抗体薬であるponsegromabのがん悪液質に対する効果も報告されている．
それ以外にも，さまざまな薬剤ががん悪液質に対する薬物療法としてこれまでの研究から効果が期待されてはいるが，いまだエビデンスレベルは低くさらなる今後の研究が待たれる．
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