がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part4 がんの代謝栄養治療】がん治療とシンバイオティクス
朝原 崇
1
Takashi Asahara
1
1株式会社ヤクルト本社中央研究所
pp.758-762
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060758
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Key Point
シンバイオティクスは,外科手術やがん化学療法により誘発される感染性合併症や有害事象の制御,栄養管理などにおいて,その有用性が注目されている.
特定のシンバイオティクスでは,さまざまな消化器手術における術後の感染性合併症の予防や,ネオアジュバント化学療法中の有害事象の対策に有用であることがRCTにて明らかにされており,さらに有効性のメカニズムも検討されている.
シンバイオティクスの研究が精力的に進められている一方で,世の中には,効果やメカニズムが不明確なシンバイオティクスが散見されることから,利用する側はいっそう正しい情報を見極める目が求められる.

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