疾患・病態別のポイントがわかる! 栄養指導オールガイド
【疾患・病態に応じた栄養指導のポイント】2 慢性腎臓病の栄養指導 4 腹膜透析の栄養指導
山尾 尚子
1
Shoko Yamao
1
1昭和大学藤が丘病院栄養科
pp.813-817
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn144060813
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Key Point―管理栄養士が知っておくべき食事療法以外のポイント
腹膜透析(PD)+血液透析(HD)の併用(ハイブリッド)療法は,PDだけでは十分に透析をすることが困難となった場合に用いられる方法.週1~3回のHDを併用する.HDを併用することにより,透析効率や体液管理,栄養状態の改善など複数のメリットがある.
腹膜平衡試験(PET)カテゴリーはHigh(H),High Average(HA),Low Average(LA),Low(L)の4つに分類される.Hは溶質除去に問題はないが,除水量が不足しやすい.Lは除水に問題はないが,溶質除去が不足しやすい.患者のPETカテゴリーをふまえた栄養管理が必要である.
PDカテーテル位置異常
PDカテーテルの先端がダグラス窩に位置していると除水が得られやすいが,消化管の蠕動運動によりカテーテルの位置が移動し,十分な除水を得られない場合がある.腹部X線で位置を確認しておくことが重要である.
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