疾患・病態別のポイントがわかる! 栄養指導オールガイド
【疾患・病態に応じた栄養指導のポイント】2 慢性腎臓病の栄養指導 3 血液透析の栄養指導
北林 紘
1
Kou Kitabayashi
1
1新光会村上記念病院栄養科
pp.808-812
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn144060808
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Key Point
日本透析医学会の統計によると,腹膜透析を含むわが国の慢性透析患者数は347,474人で,平均年齢は69.87歳である(2022年末現在).
nPCR,血清カリウム値,血清リン値の指標は,低値であっても高値であっても血液透析患者の死亡リスクの上昇につながることが報告されており,基準の範囲内かを評価することが重要である.各目標値は,nPCR:0.9~1.2g/kg/日,血清カリウム値:4.5~5.5mEq/L,血清リン値:3.5~6.0mg/dLである.
透析歴の長い患者では自己流の食事療法を確立しており,医療従事者による食事指導の受け入れが不良な場合がある.その際は,「最近の研究結果では」,「新しい情報ですが」などの枕言葉をつけて食事療法を紹介すると受け入れが良好になることがある.
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