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特集 薬剤耐性(AMR)の最新動向
わが国におけるバンコマイシン耐性腸球菌の現状とその対策
Surveillance and control of vancomycin-resistant enterococci in Japan
赤澤 奈々
1
,
山岸 拓也
2
Nana AKAZAWA
1
,
Takuya YAMAGISHI
2
1国立健康危機管理研究機構国立感染症研究所応用疫学研究センター実地疫学専門家養成コース(FETP)
2同応用疫学研究センター
キーワード:
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
,
サーベイランス
Keyword:
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
,
サーベイランス
pp.988-992
発行日 2026年9月12日
Published Date 2026/9/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298110988
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わが国では,感染症発生動向調査および厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)検査部門により,バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症症例と保菌症例の発生状況が把握できる.届出患者数は2020年に増加を認め,その後は同水準で推移している一方,分離患者数および分離率はいずれも増加しており,水面下での拡大が示唆される.届出症例の多くは高齢者で,菌種はEnterococcus faeciumが優勢であり,耐性遺伝子はvanAが多い傾向にあった.世界的にも同様の傾向がみられるが,わが国では耐性率は依然として低い水準にある.わが国全体としては定着前の段階にある一方で,一部地域では定着への移行が懸念されており,今が国全体の定着を防ぐ重要な局面である.対策の徹底により将来的な蔓延を防ぐことが求められる.

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