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特集 薬剤耐性(AMR)の最新動向
日本で分離されるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の現状
Current status of methicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)isolated in Japan
中南 秀将
1
Hidemasa NAKAMINAMI
1
1東京薬科大学 薬学部 臨床微生物学教室
キーワード:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
,
PVL
,
TSST-1
,
USA300
,
ST22-PT
Keyword:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
,
PVL
,
TSST-1
,
USA300
,
ST22-PT
pp.984-987
発行日 2026年9月12日
Published Date 2026/9/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298110984
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黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚や鼻腔に常在する一方,多彩な感染症を引き起こす重要な病原細菌である.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)はmecAを含むSCCmecを獲得した薬剤耐性菌であり,院内型MRSA(HA-MRSA)と市中型MRSA(CA-MRSA)に大別される.近年の日本ではMRSAの流行状況が大きく変化し,市中ではΨUSA300やST22-PTなどの強毒型CA-MRSAによる皮膚感染症が増加している.一方,院内では従来主流であったHA-MRSAに代わり,USA400/JなどのCA-MRSAが主流となりつつある.このようなMRSAの急激な変化は,海外からの流入や抗菌薬の使用状況が変化したことに起因する可能性がある.MRSAの病原性や薬剤感受性はクローンによって大きく異なるため,最新の流行状況を常に把握し,治療や予防方法をアップデートすることが重要である.

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