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特集 動脈硬化性疾患のリスク 解決すべき残余リスクとさらなる新しいリスク要因
脂肪性肝疾患とASCVDリスク
Steatotic liver disease and ASCVD risk
小関 正博
1
Masahiro KOSEKI
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
キーワード:
MASLD
,
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)
,
sd-LDL
,
レムナントコレステロール
,
肝線維化
Keyword:
MASLD
,
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)
,
sd-LDL
,
レムナントコレステロール
,
肝線維化
pp.1186-1191
発行日 2026年6月27日
Published Date 2026/6/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297131186
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脂肪性肝疾患は近年,代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)として再定義され,肥満,2型糖尿病,脂質異常症,高血圧などの心代謝危険因子を背景とし,動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の重要なリスク病態として位置づけられるようになった.近年の国内外の大規模疫学研究では,MASLD患者におけるASCVD発症リスクの上昇が示されている.脂肪性肝疾患では,高トリグリセライド血症,高LDLコレステロール血症,低HDLコレステロール血症に加え,small dense LDLやレムナントコレステロールなどのatherogenic dyslipidemiaが集積し,LDL-Cのみでは説明できないASCVD残余リスクが存在する.さらに慢性炎症,酸化ストレス,腸管-肝連関異常などもASCVDの病態に関与すると考えられる.本稿では,MASLDとASCVDリスクとの関連について,近年の疫学的エビデンスおよび病態メカニズムを概説し,脂質異常症を中心とした残余リスク管理の重要性について論じる.

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