Japanese
English
TOPICS 消化器内科学
代謝機能を保持した成人肝細胞由来オルガノイド培養法の開発
Generation of human adult hepatocyte organoids with metabolic functions
五十嵐 亮
1
,
佐藤 俊朗
1
Ryo IGARASHI
1
,
Toshiro SATO
1
1慶應義塾大学医学部医化学教室
pp.247-248
発行日 2026年4月18日
Published Date 2026/4/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297030247
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肝臓は,糖・脂質・タンパク質の代謝,薬物の解毒,胆汁酸の合成・分泌など,生体の恒常性維持に中心的な役割を担う臓器である.肝疾患の病態解明や創薬研究において,ヒト肝細胞を用いた試験管内モデルは重要な研究基盤であるが,現在主に用いられているヒト初代肝細胞は,移植不適合肝臓など限られたドナー組織から調製されるため供給量に制約があり,高価であるうえ,ドナー間差による機能のばらつきが大きいという問題を有している1).さらに,初代肝細胞は組織分離後速やかに脱分化と機能低下をきたすため,長期培養や安定した機能解析には適していない2).肝臓は生体内では高い再生能を示す臓器であるが,その性質を体外培養系で再現することは困難であり,肝細胞の長期増殖培養や遺伝子編集は長らく技術的課題であった.筆者らは成人肝細胞由来オルガノイド技術による課題の解決を試みた3).
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