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TOPICS 生化学・分子生物学
Reprimo(RPRM):YAPシグナルを介して外因性アポトーシスを誘導するがん抑制因子
Reprimo(RPRM) is a tumor suppressor that induces extrinsic apoptosis via the YAP signaling pathway
大木 理恵子
1
,
上野 康大
1
,
滝川 雅大
1
Rieko OHKI
1
,
Kodai UENO
1
,
Masahiro TAKIKAWA
1
1国立がん研究センター研究所基礎腫瘍学ユニット
pp.1155-1157
発行日 2026年3月28日
Published Date 2026/3/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296131155
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がん抑制遺伝子であるTP53は,ヒトのがんで最も高頻度に遺伝子異常が認められるがん関連遺伝子である.その遺伝子産物であるp53タンパク質は転写因子としてp53標的遺伝子の転写を活性化し,細胞増殖抑制やアポトーシス誘導などにより細胞のがん化を抑制する.2000年,筆者らはReprimo(RPRM)をp53標的遺伝子として同定し,G2/M期での細胞周期停止を誘導することを報告した1).その後,胃・食道・膵など多くのがんでRPRMプロモーターの高度メチル化が報告され,発現低下と悪性化進行との相関が示されている2).今回筆者らは,Reprimoが細胞外に分泌されて機能することをはじめて示し,分泌Reprimoが細胞膜上のプロトカドヘリン(FAT1,FAT4,CELSR1,CELSR2,CELSR3)と結合してHippo経路を介したYAPの活性化を誘導し,YAP-p73経路によってアポトーシスを引き起こすことを見出した3).Reprimoは,これまでにない外因性アポトーシス経路のリガンドとして注目される.

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