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第5土曜特集 細胞死のすべて――そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり
アポトーシスと非アポトーシス細胞死
デスレセプターを介したアポトーシス
Death receptor-mediated apoptosis
米原 伸
1
Shin YONEHARA
1
1京都大学薬学研究科ナノバイオ医薬創成科学講座
キーワード:
TNF(tumor necrosis factor)レセプターファミリー
,
Fas(FS-7-associated surface antigen)
,
FADD(Fas-associated death domain)
,
カスパーゼ8
Keyword:
TNF(tumor necrosis factor)レセプターファミリー
,
Fas(FS-7-associated surface antigen)
,
FADD(Fas-associated death domain)
,
カスパーゼ8
pp.322-328
発行日 2022年10月29日
Published Date 2022/10/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28305322
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細胞増殖は,さまざまな増殖因子(リガンド)が細胞表層の増殖因子レセプターに結合することによって誘導される.これとは異なり,アポトーシスは細胞内で誘導が制御されると考えられ,研究がスタートした.ところが,われわれの体を構成する細胞は,アポトーシス誘導シグナルを受け取る細胞表層レセプター(デスレセプター)を持っており,細胞外からのデスリガンドの作用でアポトーシスが誘導されることが明らかになった.ここでは,わが国で発見され研究が進んだデスレセプターFas(FS-7-associated surface antigen)とデスリガンドであるFasリガンド(FasL)を中心に,どのようにしてデスレセプターシステムが発見され,その研究が発展してきたか,またデスレセプターを介するアポトーシス誘導シグナルの分子機構などを解説する.
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