特集 簡易臨床検査法
血清
RPRカード
鈴田 達男
1
1東京医大細菌血清学教室
pp.933-936
発行日 1967年12月5日
Published Date 1967/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916279
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最近の梅毒血清学的検査法の進歩を大きく2大別するならば,1)脂質抗原以外の,梅毒に特異的な反応の開発と,2)脂質抗原を用いた反応の簡易,迅速化に分けることができる。前者はトレポネーマそのものまたは構成成分を抗原として用いる反応で,Nelsonらのトレポネーマを動かなくする反応(TPI)を始め,トレポネーマの凝集(TPA),免疫付着反応(TPIA),補体結合反応(TPCF),抗体と結合したトレポネーマの染色性の変化(TPMB),螢光抗体法(FTA),ライター株トレポネーマからの抽出タンパクとの補体結合反応(RPCF),トレポネーマからの抽出タンパクによる受身凝集反応(TPHA)などが報告され,特異性の高い検査法としてしだいに実用化されつつある。
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