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連載 医師の働き方改革――取り組みの現状と課題・Vol.17
地域医療構想と医師の働き方改革:2040年に向けて
Community health care visions and physician’s work style reforms
冨田 善彦
1,2
Yoshihiko TOMITA
1,2
1新潟大学社会連携機構
2同医学部
キーワード:
地域医療構想
,
医師偏在
,
女性医師
,
Z世代
Keyword:
地域医療構想
,
医師偏在
,
女性医師
,
Z世代
pp.854-862
発行日 2026年2月28日
Published Date 2026/2/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296090854
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SUMMARY
2040年を見据えた新たな医療提供体制を構築する地域医療構想は,医療のみでなく介護と連携し,人口と医療ニーズの減少とその内容の変化に対応しつつ,「保険があってサービスなし」という事態に陥ることなく国民皆保険を維持することを目的に,それぞれの地域で策定,実施するものである.この新たな地域医療構想のための検討会が昨年行われ,そのとりまとめが2024年12月に公表された.2025年度に政府のガイドラインが発表され,その後,各都道府県で策定,実施される予定になっている.また,この検討会では同時に医師の偏在対策についても議論され,そのとりまとめも公表されている.2024年から始まった医師の働き方改革は,時間外勤務の上限などにより,長時間勤務が回避されるだけでなく,医師の仕事に対する意識を変えつつある.また,医師の世代間での仕事の仕方の違いや,ライフワークバランスについての考え方も変化しつつある.上記の2つのとりまとめでは,働き方改革とも関係する医師自身の変化についてはあまり議論されてきていない.また,医療ニーズが薄く散在する地方,過疎地域には国民の半数以上が居住しており,今後,地方,過疎地域での医療提供体制の担い手を,余裕をもった形で働けるようにすることが肝要であるし,それが医師を含む医療職(介護職)の偏在を解決する鍵でもある.

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