特集 地域医療構想を踏まえた病院機能の選択
病院ごとの立ち位置に応じた機能選択
Withコロナ時代の地域医療構想を考える
望月 泉
1,2
1全国自治体病院協議会
2八幡平市病院
キーワード:
地域医療構想
,
病床機能報告制度
,
再検証対象医療機関
,
Withコロナ時代
Keyword:
地域医療構想
,
病床機能報告制度
,
再検証対象医療機関
,
Withコロナ時代
pp.50-55
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211342
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■はじめに
急速な少子高齢化の進展に伴い,医療介護需要の増大と疾病構造の変化が予測される2025年に向けて,構想区域ごとに協議の場で話し合い,将来の必要病床数や在宅医療などの需要を推計し,将来のあるべき医療提供体制の構築に取り組んでいく必要がある.同時に,効率的かつ質の高い医療提供体制の確保が求められ,限られた医療資源の下では,病院・病床ごとに機能を分け,連携することが効率的であると考えられてきた.
新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)のパンデミックに際し,コロナ患者が多発している地域でも,かろうじて医療崩壊に至らなかったのは,全体的に入院ベッドに余裕があったためと思われる.
本稿ではコロナが一定レベルで続くことを想定して,これからをWithコロナ時代と捉え,病院の機能分化および連携のあり方を地域医療構想との関連で論考する.
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