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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
主な疾患と治療
IgA腎症診療のパラダイムシフト
A paradigm shift in the treatment of IgA nephropathy
鈴木 仁
1
Hitoshi SUZUKI
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院腎・高血圧内科
キーワード:
IgA腎症
,
糖鎖異常
,
免疫複合体
,
補体
,
分子標的薬
Keyword:
IgA腎症
,
糖鎖異常
,
免疫複合体
,
補体
,
分子標的薬
pp.463-467
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050463
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IgA腎症は,腎メサンギウム領域にIgAが優位に沈着する,世界で最も頻度の高い原発性糸球体腎炎である.Bergerらによる初報から50年以上が経過し,その病因や病態が徐々に解明され,糖鎖異常IgA1(Gd-IgA1)と関連免疫複合体が本症の発症・進展のカギを握ることが証明されてきた.Gd-IgA1免疫複合体の産生には,遺伝因子と粘膜免疫応答異常が関与していることが明らかとなった.現在,その産生抑制と糸球体沈着後の炎症制御を目的とした新規治療薬の開発が進んでいる.特に,粘膜で感作を受けたIgA産生細胞や,Gd-IgA1の糸球体沈着に伴い活性化される補体経路を標的とした薬剤の国際治験が進行中であり,その結果を基に,わが国での既存の治療法に新たな治療薬をどのように適応させていくか,今後の課題である.

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