Japanese
English
特集 腎疾患の診断と治療 最前線
II.各論1:糸球体疾患(診断と治療)
6.IgA腎症:成人(最新治療)
Novel treatment of IgA nephropathy in adults
小泉 綾子
1
,
二瓶 義人
1
,
鈴木 祐介
1
Koizumi Ayako
1
,
Nihei Yoshihito
1
,
Suzuki Yusuke
1
1順天堂大学大学院医学研究科腎臓内科学
キーワード:
糖鎖異常IgA
,
免疫複合体
,
補体
Keyword:
糖鎖異常IgA
,
免疫複合体
,
補体
pp.92-97
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001580
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1 はじめに
IgA腎症は,糸球体メサンギウム領域へのIgAの優位な沈着を特徴とする,世界で最も頻度の高い原発性糸球体腎炎である。確定診断は腎生検によってなされる。進行は不均一で,無治療でも顕微鏡的血尿のみで経過する患者がいる一方,約30~40%の患者は未治療の場合発症後20年以内に末期腎不全に移行する1)。したがって,本症による腎不全の進展を阻止するためには,個人の病期に適した治療法を選択する必要がある。
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