連載 医療における生成AIとDX・Vol.3
精神医学領域における生成AI活用の可能性と課題
松井 健太郎
1
,
不破 真衣
2
Kentaro MATSUI
1
,
Mai FUWA
2
1国立精神・神経医療研究センター病院 睡眠障害センター長
2国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部
pp.1192-1195
発行日 2025年12月27日
Published Date 2025/12/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295121192
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POINT
・生成AIは精神科診断支援において,専門家の能力を超える性能を示し始めているが,特定の診断エラーや非言語的情報を扱えないといった課題があり,実臨床での活用は依然として限定的である.
・治療応用では,LLMチャットボット「Therabot」がランダム化比較試験でうつ病・不安障害の症状を著しく改善させ,人間と同等の治療関係を構築可能であることを実証し,補完的治療法としての大きな可能性を示した.
・LLMは感情的サポートで広く利用される一方,自殺リスクの誤認など安全上の深刻な課題を抱えている.モデルの能力とのトレードオフから技術的な安全設計には限界があり,人間の尊厳を中心とした倫理的枠組みの構築が不可欠である.

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