FORUM ノーベル生理学・医学賞2025
制御性T細胞の発見
-――一筋の研究の軌跡
山崎 小百合
1
Sayuri YAMAZAKI
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科免疫学分野
pp.1196-1199
発行日 2025年12月27日
Published Date 2025/12/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295121196
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2025年10月6日月曜午後6時30分,ノーベル財団のウェブサイトでノーベル生理学賞・医学賞の発表を待っていた.Secretary-General of the Nobel Assemblyがスウェーデン語で受賞者の名前を読み上げる前に,画面に恩師坂口志文先生の写真が目に止まった.ついに受賞された,と感嘆して涙が出た.大変素晴らしいことで,本当によかったと,弟子の一人として心よりお祝いを申し上げたい.Secretary-Generalによる受賞理由の説明を聞く間もなく,私の教授室や研究室の電話が複数鳴り出し取材対応に追われている最中,多くの同僚の先生がお祝いにいらしてくださり,メールもたくさん届いた.私のところでもこのような騒ぎであったので,坂口先生が在室していらっしゃった大阪大学の研究室ではどんなに大変な状況であったかと想像する.CD25+CD4+T細胞が末梢免疫寛容の維持に重要であると坂口先生が報告した数年後に筆者は,坂口先生とともに当誌『医学のあゆみ』に総説を執筆させていただいた1).そしてまた,このような形で本記事を執筆させていただく機会を得られたことをありがたく感無量に感じる.

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