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第1土曜特集 免疫関連有害事象(irAE)対策について非腫瘍医が知っておきたいミニマム・エッセンス
各論
ICIによる胆管炎
Clinicopathological and imaging features of ICI-related cholangitis
横出 正隆
1,2
,
塩川 雅広
1
,
児玉 裕三
2
Masataka YOKODE
1,2
,
Masahiro SHIOKAWA
1
,
Yuzo KODAMA
2
1京都大学大学院医学研究科消化器内科学
2神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
胆管炎
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
胆管炎
pp.1003-1008
発行日 2025年12月6日
Published Date 2025/12/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295101003
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免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は現在,幅広い癌腫において標準治療として中心的な役割を担っている.その一方で,ICIに特徴的な副作用である免疫関連有害事象(irAE)がしばしば治療継続の障害となっている.その一型であるICIによる胆管炎は,発生頻度が0.05~0.7%と比較的まれな病態であるため,これまでの報告も症例報告やliterature reviewに限られてきた.近年,ICIによる胆管炎の病態概念の認知が広まりつつあり,また症例報告数も増加してきており,その臨床学的特徴が徐々に明らかになってきた.しかし,現時点で確立された診断法や治療マネジメントがなく,臨床上の大きな課題となっている.現在,わが国において同胆管炎の全国調査が行われており,その解析結果が期待されている.本稿では,ICIによる胆管炎の現時点における概念,診断,治療法,解決すべき課題について論じる.

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