連載 医療における生成AIとDX・Vol.1
総論:医学研究への生成AI活用の現状と未来
紺野 大地
1,2
Daichi KONNO
1,2
1東京大学大学院薬学系研究科薬品作用学教室薬学部研究員
2東京大学医学部附属病院老年病科医師
pp.710-715
発行日 2025年11月22日
Published Date 2025/11/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295080710
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POINT
・生成AIの進歩は医療や医学研究の現場に大きな転換期をもたらし,単なる業務効率化を超えて研究のあり方や研究者の役割自体を変革する可能性を秘めている.
・生成AIは医学研究におけるさまざまなプロセスの生産性を劇的に向上させ,創出された時間をより本質的で創造的な営みに充当することを可能にする.
・生成AI時代,研究者の本質的役割は,①生成AIを活用して自らの「偏愛」に根ざした問いを探究する「総PI化」と,②生成AI単独では取得困難な質の高いデータを取得する「総外科医化」という2つの方向性に集約されていくと考えられる.

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