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特集 生成AIが拓くリハビリテーション医療の新境地
リハビリテーション教育における生成AIの利活用
The utilization of generative AI in rehabilitation education
柳 尚弥
1
Naoya Yanagi
1
1北里大学メディカルセンターリハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation, Kitasato University Medical Center
キーワード:
生成AI
,
教育
,
研究支援
Keyword:
生成AI
,
教育
,
研究支援
pp.581-588
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530060581
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はじめに
Generative AI(生成AI)とは,事前に膨大な学習データ(ウェブ上にあるテキスト,画像,動画,音楽などのあらゆるデータ)から,新たなコンテンツを生成することのできる人工知能(artificial intelligence:AI)のことである.各業界がこぞってAI技術開発を進めているなかで,リハビリテーション領域におけるAI技術の活用はいまだ研究段階にあり,臨床現場には普及されていないのが現状だ.そんななかで2022年11月,OpenAIからChatGPTがリリースされた.これまでAIとは縁がないと思っていた現場の理学療法士も,パソコンとインターネット環境さえあれば誰でも生成AIを使用できるようになった.この技術革新は理学療法士の働き方を大きく変えたと筆者は感じている.その理由の一つとして,生成AIが組み込まれたツール,いわゆるAIツールがさまざまな分野で質の高いサービスを提供していることが挙げられる.ChatGPTに代表される対話型生成AIは汎用性が高く,さまざまな場面で活用できる.一方で,ConsensusやConnected Papersに代表されるAIツールはそれぞれ論文検索と文献の関連を視覚化することに特化した機能をもち,その精度も高い.本稿ではリハビリテーション教育に焦点を当て,生成AIの活用方法や注意点をまとめる.

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