Japanese
English
特集 生成AIが拓くリハビリテーション医療の新境地
医療者のための生成AI活用事例
Generative AI for healthcare professionals
吉田 健太郎
1
Kentaro Yoshida
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine. The Jikei University School of Medicine
キーワード:
事務作業
,
プログラミング
,
ブレインストーミング
Keyword:
事務作業
,
プログラミング
,
ブレインストーミング
pp.565-571
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530060565
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
医療業界でも生成AIの活用が注目されつつある.患者が訴える症状や検査データを解析して診断候補を示すツールなどが増えているが,筆者が医療業界において生成AIが最も効果を発揮すると考えるのは,事務作業に関する分野であり,実際そのような報告もある1,2).例えば保険請求や定型的な書類の作成,データ整理や解析といった事務的作業は,本来生成AIとの相性がよい.こうした業務を生成AIに任せれば,医療従事者が本来担うべき診療業務や患者対応により多くの時間を割くことができる.しかし実際のカルテシステムに生成AIが搭載されるのは日本ではまだ先のことであると考えられる.
そこで本稿では,あまり使用に慣れていない医療者がカルテ外の業務にて生成AIを活用するうえでの基本的な考え方や,翻訳ツール・表計算ソフト・Google Apps Script(GAS)など簡単に利用しやすい具体的な事例を紹介する.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.