Japanese
English
特集 電子顕微鏡が照らす医学研究の最前線
ボリューム電子顕微鏡を活用したポドサイトの3D超微形態解析
3D ultrastructural analysis of podocytes by using volume electron microscopy
市村 浩一郎
1
,
宮木 貴之
1
Koichiro ICHIMURA
1
,
Takayuki MIYAKI
1
1順天堂大学大学院医学研究科解剖学・生体構造科学
キーワード:
ボリューム電子顕微鏡(vEM)
,
収束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)
,
アレイトモグラフィー
,
ポドサイト
,
糸球体
Keyword:
ボリューム電子顕微鏡(vEM)
,
収束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)
,
アレイトモグラフィー
,
ポドサイト
,
糸球体
pp.558-565
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295070558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
ポドサイトは糸球体を覆う上皮細胞であり,その複雑な突起構造は従来の電子顕微鏡技術だけでは完全に可視化することが困難であった.この課題を解決する手段として,サンプルの連続断面像を取得できるボリューム電子顕微鏡(vEM)技術がある.連続断面像からポドサイトを再構築することで,その3D構造やポドサイト同士の解剖学的関係を明瞭に可視化・解析できるようになった.筆者らの研究室では,vEMを活用したポドサイトの3D超微形態解析を,正常構造,発生,病態,進化などの観点から進めてきた.本稿では,ポドサイト・糸球体研究におけるvEMの活用事例を紹介し,この技術の有用性を示したい.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

